68年前の三月十日

20130311.JPG

一昨日は東京大空襲の日でした。
以前の投稿でも書きましたけれど、本能的に群衆とは逆方向へ逃げた祖父。
以前は、「私もそのときになったらそうできるかな」と不安だったけれど、
今になって、というか震災を経て、おじいさんの気持ちがわかった。

2年前、東京は大した被害は出なかったけれど、新宿や渋谷など
テレビのニュースに映し出されるターミナル駅の混乱ぶりや道路の渋滞が、
とてもおそろしかった。
え、なんでそれがこわいの?と思われるかもしれないけれど、
誰もが、人の行くほうへ行くほうへとなだれこんでいく姿。
大勢の人が血相を変えて駅へと我先に駆け込む姿。
何が起きても不思議じゃない感じ。
放射能も津波もこわいけど、
何かの拍子で一方向に傾いてしまう人の心もおそろしいと思ったのでした。

それは、物理的・肉体的な避難にかぎらない。
震災について、原発について、自分の頭だけで考えて行動した人がどのくらいいたんだろう。
ほとんどの人が、テレビやネットの情報とか、知り合いの口コミとか、
他人の考えに頼って行動していたはず。
自分も人のことは言えないと思う。
でも人の考え方や行動は、100人いれば100人違うはずなのに。

今もよくわからないことがいっぱいあるけれど、
私にできることは、せめて毎日ちゃんとごはんを食べて、
目の前の仕事をして、自分の人生を楽しむこと。
そして、困難な状況にある人たちがいることを忘れないでいることだけです。

共通テーマ:趣味・カルチャー
やるしかないのよ安物ブーム ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。