安物ブーム

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1年ぶりに祖父母のお墓参りに行ってきました。
写真ではほとんどわかりませんが、山の向こうにうっすら富士山の姿ものぞめました。
この景色を眺めて深呼吸して、ご住職とひとしきり世間話をさせていただくと、
ほんとーーーうに清々するのですよ。
不思議なものです。

昨年記事にも書いた、植樹した苗木は育ってきましたか、とご住職にお聞きしたら、
残念ながら、シカにぱくっとやられた苗がかなりあったとのこと。。。
去年は、お寺の境内もイノシシなんかに相当やられたそうで、
自然との共生(というかほんとは人間も自然なんだけど)はムズカシイですね。

さらに最近は、文化財にもなっているお寺の山門が、
震災の影響もあって壊れてしまい、その修復もすることになったのです。
そこで問題なのが、壊れたものをそのまま生かして建てるか、
それとも新しい材料で造り直すかということ。
前者はお金がかかりますが、後者のほうが比較的安く上がる。

ご住職は前者を選びました。
なぜならば、何百年も前から使ってきたものを捨ててしまったら、
それっきりだから。
取り返しがつかないのです。

でも今の時代、高くつくよりも、安く上がる方法を選ぶ場面が多いと思います。
もちろん、「安くていいもの」ができれば、それが一番すばらしいのです。
しかし最近は、ほんとうにいいもの、いいことを探す前に、
「安ければいい」「安いほうがいい」に走っている気がする。
そのせいで、いつのまにか、ほんとうにいいものが
ずいぶん失われてしまったんじゃないのかな。
まあデフレのせいもあるかもしれないけど、
「安かろう悪かろう」とか「安物買いの銭失い」とか、今の人は言わないのかしら。

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