作り手天国
先日、消費税率のアップが決まりました。
国の財政事情や高齢者福祉の問題etc.はおいといて、
長い目で見れば、これはものづくり人や生活者にとっていいことではないかと思います。
今の日本、作らなくていいモノ、売らなくていいモノがあふれすぎている。
作らなくていいモノというのは、「欲しがる人がいないモノ」のこと。
売る側が、「こういうの作れば買ってくれるだろう」と安易に考えても、
買う側からすれば、ぜんぜん欲しくないかもしれない。
でも、ほんとは大して欲しくもないのに、
なんとなく買いたいような気分になって、
ストレス発散も兼ねて買ってしまっているモノって、
今、たくさんあると思う。
巷のファッションビルや量販店にちょっと足を踏み入れただけで、
モノの洪水にげんなりします。
せめて消費税でも上がれば、買う側も少しは考えて、
ほんとに欲しいものを吟味するようになるんじゃないだろうか。
自分がほんとうに「これが欲しい!」と思うモノなら、
いくら消費税が上がったって買うんじゃないかなと思います。
それは、ほんとにいいモノを作って売っている人たちにとっても、
いいことなんじゃないだろうか。
逆に、ちょっと税金が上がったぐらいで買うのをやめるようなモノは、
はなから買わなくていいのです。
そして、ただ売りたいがために作られたモノは、
自然と淘汰されていくんじゃないだろうか……
それもまた、買う側にとっていいことじゃないだろうか……
と思います。
あくまで個人的な、希望的観測です。