ゆっくり座って注文したい

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先日、名古屋のお友達を訪ねてきました。
そのとき泊まったホテルの近くに、コメダ珈琲店の一号店があることが判明。
そこで、ホテルの朝食はやめにして、
コメダで名古屋名物「モーニング」を初体験しました。

実はホテルの朝食バイキングはいまいち苦手です。
朝っぱらから大勢の人たちと一緒に並んで、
順番待ちをしたり、なんとなくめんどくさい。
できればテーブルに座って、お給仕してもらうのをぼんやり待っていたい。
…という私の欲望を満たしてくれたのが、盛岡で泊まった「北ホテル」でした。
朝ごはんをちゃんと一人分お盆に載せて運んできてくれるのです!
和食か洋食かを選べるし、量もほどよく、洋食メニューのパンもおいしい。

話がそれましたが、コメダでも、黙ってぼーーーーっとしてると
注文を取りにきてくれて、
「モーニングをお付けしますか?」と聞いてくれるのでありがたい。
モーニングは、通常のコーヒーのお値段で、
ゆでたまごとバターをぬったトーストが付いてきます。
追加でサラダも付けられます。

そういえば、スター○ックスとか、シアトル系コーヒーチェーン店で注文するのも、
実はあまり得意ではありません。
別にスタ○のせいではなくて、「いらっしゃいませ~」と言われたとたん、
あの大量のメニューの中から瞬時に選ばなくてはいけない。
今日こそは違うのを注文しようと毎回思うんだけど、
悩んでいると後ろがつかえたりするし、
ついつい「か、カフェラテをショートで……」と言ってしまう。
あの独特のプレッシャーを克服できないものか。

ところで、数日前に日経新聞やワールドビジネスサテライトで紹介されていたのですが、
「Suspended coffee」という活動をご存じですか。
イギリスやイタリアを初め、いろんな国に広がっているようで、
なんだかあったかいお話だと思いました。
ご存じない方、検索してみてください。

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私が南の島に行けない理由

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先日、今話題のこの本を読みました。皆さんの中にも読んだ方がいるのではないでしょうか。
読書家の友人たちが軒並みこれを読んでいて、私もすすめられたのです。

戦争の話は、親から耳にタコができるほど聞かされて育ったので、
子どものころはうっとうしく感じたけれど、
この年齢になると、同じ話でもいいから何度でも聞かせてほしいと思います。
日本人ならばたぶん、誰でも親族をたどると、
戦争で亡くなっている人がいるのではないでしょうか。

私にも、南方で亡くなったおじさんがいます。
たぶん25、6歳だったはずです。
どんなに恐ろしかったか、どんなに無念だったかと思う。
そのおじさんと私は不思議なめぐりあわせがあり、
おじさんがいなかったら私は生まれていないと思うのですが、その話はまたにして、
どの島で亡くなったのかがわからないのです。
だから、グアムとかサイパンとか、壮絶な戦いがあった南の島には、
どうしてもリゾート気分で行く気になれないのです。ハワイもそうです。
別に、そういう気分で行くのが悪いという意味ではなくて、私個人が行けないということです。

つい数日前にも、散歩がてら入った古書店で、
昔大好きだった『星の牧場』という本を見つけました。
この本は、小学生のころに本屋さんでたまたま見かけて、
美しいタイトルと長新太さんの絵に惹かれて自分で買ったのですが、
いつのまにかどこかになくしてしまったのでした。

きれいな本なのですが、実は戦争の話です。
無事に生還できたけれど、南方の戦闘で心に深い傷を負った若者の話です。
主人公の痛みや苦しみが、子どもにもよくわかるように書かれていて、
それでいながらあまりハードなストーリーではなく、のどかな牧場が舞台で、
ほんとうに愛のある良い本だと思います。

そういえば去年だったか、『戦火の馬』という映画もやっていました。
ふつうの農耕馬として育てられた馬が、第一次大戦に駆り出されるお話です。
これもいい映画でした。

とにかく戦争は、誰にとってもいいことはない、最も愚かな行為ですね。

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安物ブーム

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1年ぶりに祖父母のお墓参りに行ってきました。
写真ではほとんどわかりませんが、山の向こうにうっすら富士山の姿ものぞめました。
この景色を眺めて深呼吸して、ご住職とひとしきり世間話をさせていただくと、
ほんとーーーうに清々するのですよ。
不思議なものです。

昨年記事にも書いた、植樹した苗木は育ってきましたか、とご住職にお聞きしたら、
残念ながら、シカにぱくっとやられた苗がかなりあったとのこと。。。
去年は、お寺の境内もイノシシなんかに相当やられたそうで、
自然との共生(というかほんとは人間も自然なんだけど)はムズカシイですね。

さらに最近は、文化財にもなっているお寺の山門が、
震災の影響もあって壊れてしまい、その修復もすることになったのです。
そこで問題なのが、壊れたものをそのまま生かして建てるか、
それとも新しい材料で造り直すかということ。
前者はお金がかかりますが、後者のほうが比較的安く上がる。

ご住職は前者を選びました。
なぜならば、何百年も前から使ってきたものを捨ててしまったら、
それっきりだから。
取り返しがつかないのです。

でも今の時代、高くつくよりも、安く上がる方法を選ぶ場面が多いと思います。
もちろん、「安くていいもの」ができれば、それが一番すばらしいのです。
しかし最近は、ほんとうにいいもの、いいことを探す前に、
「安ければいい」「安いほうがいい」に走っている気がする。
そのせいで、いつのまにか、ほんとうにいいものが
ずいぶん失われてしまったんじゃないのかな。
まあデフレのせいもあるかもしれないけど、
「安かろう悪かろう」とか「安物買いの銭失い」とか、今の人は言わないのかしら。

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68年前の三月十日

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一昨日は東京大空襲の日でした。
以前の投稿でも書きましたけれど、本能的に群衆とは逆方向へ逃げた祖父。
以前は、「私もそのときになったらそうできるかな」と不安だったけれど、
今になって、というか震災を経て、おじいさんの気持ちがわかった。

2年前、東京は大した被害は出なかったけれど、新宿や渋谷など
テレビのニュースに映し出されるターミナル駅の混乱ぶりや道路の渋滞が、
とてもおそろしかった。
え、なんでそれがこわいの?と思われるかもしれないけれど、
誰もが、人の行くほうへ行くほうへとなだれこんでいく姿。
大勢の人が血相を変えて駅へと我先に駆け込む姿。
何が起きても不思議じゃない感じ。
放射能も津波もこわいけど、
何かの拍子で一方向に傾いてしまう人の心もおそろしいと思ったのでした。

それは、物理的・肉体的な避難にかぎらない。
震災について、原発について、自分の頭だけで考えて行動した人がどのくらいいたんだろう。
ほとんどの人が、テレビやネットの情報とか、知り合いの口コミとか、
他人の考えに頼って行動していたはず。
自分も人のことは言えないと思う。
でも人の考え方や行動は、100人いれば100人違うはずなのに。

今もよくわからないことがいっぱいあるけれど、
私にできることは、せめて毎日ちゃんとごはんを食べて、
目の前の仕事をして、自分の人生を楽しむこと。
そして、困難な状況にある人たちがいることを忘れないでいることだけです。

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やるしかないのよ

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気がついたら今年ももうすぐ1か月過ぎてしまうではないですか!
(また同じこと言ってみました)

このごろ、つらいニュースが続いています。。
北アフリカでの事件もさることながら、
大阪の某高校にまつわる事件と、そのあとの顛末。
関係者の対応ぶりに怒りがこみあげてきましたが、
いろいろな問題についてはひとますおいといて。

某公共放送のニュースで、渦中の高校のスポーツ科を受験しようとしていた
男子中学生のインタビューをやっていました。
顔はかくしていましたが、「入試をやってくれないと夢が断たれてしまう」と話していた。

それは大きな間違いだ。
まわりの大人たちは確かに悪いけど、夢を断つのも育てるのも、本人の責任。
たぶん、都合が悪くなるとすぐ社会や環境のせいにする大人が身近にいるから、
子どもの口からも自然とこういう言葉が出てしまうんだろうな。

そもそも、スポーツとか芸術とか、人と違うことをするということは、
大変なことなのだ。
ほんとうにやりたいことなら、まわりは関係ない。
1つの道を断たれたら、ほかの道を自分で探すしかない。

「努力すれば報われる」とか言うのも、白々しいからやめたほうがいい。
努力しても報われるとはかぎらないし、だいたい報われないことのほうが多いけど、
努力しないことには決して報われることはない。
それが人生だよ。
と、若い人にはほんとうのことをちゃんと言ってやるほうがいい。

ただ、ツラいことばかりではなく、困ったときには必ず助けてくれる人がいる。
がんばっていれば、必ず仲間ができる。
もし行き詰まったとしても、歩き続けることさえやめなければ、
最後の扉はちゃんと見つかる。と思う。
若い人は、「若い」というだけですばらしいのだから、大きく夢を描いてほしいものです。

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「しあわせ」の意味

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気がついたら、今年に入ってもう10日も経っているではないですか!

つい2週間前は、「よいお年を」と言っていたのに、
すぐに「おめでとう」「よい一年となりますように」に取って代わる。
以前は、こういうことばを何気なく使っていたけれど、
この年末年始は、なんだか本気でそう言っていた気がします。
身近な方々や、ご縁のある人たちには、みんなみんな、
よい年を迎えてほしい。
新しい年がよい一年であってほしい。
幸せでいてほしい。
ほんとうにそう思う。

ぜんぜん関係ないけれど、その「しあわせ」って、
もともとどういう意味だったか知っていますか。
最近ある記事で読んだのですが、
昔の「しあはす(仕合はす)」という動詞の名詞形だったそうです。
「仕合はす」というのは、うまく合うようにする、帳尻を合わせる、間に合わせる、
みたいなことで、「生地を裁ち合わせる」というような意味にも使われていたらしい。

「しあわせ」っていうと、なんとなく、ほんわかした感じがしますが、
この語源からすると、達成感とか、スッキリした感じなのだろうか。

ちなみに私は、初詣にも参りませんし、新年にあたって目標も立てません。
目標は自分で立てなくても、わざわざ向こうからやってきてくれるので、
それにしたがうのみである。
本年もよろしくお願いします。

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1年24か月

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気がつけば、2012年も残り2か月を切っているではないですか!
いつも、1年は実質9か月だなあと思っているのですが、
(1月は年初でばたばたしてあっというまに過ぎ、2月は短く、
3月からやっと正常になって、師走もまたばたばたして終わる)
今年は、1年が2年分ぐらいに感じます。

もっと言えば、私の中では、既に2013年に入って数か月たっているような感覚。
それも、毎年のように「あっ」という間に1年が過ぎているのではなくて、
2倍の時間をかけて1年を送っているような、
1年が365日ではなく730日あるような感じです。

やはり、ごはんを食べるとか、トイレに行くとか、仕事をするとか、
そういうあたりまえのことが、実はあたりまえじゃないんだな、
ということが身にしみたというか、
社会の中の、いろんな人たちのお仕事とか、いろんなつながりが、
全部私の暮らしやいのちを成り立たせてくれていているんだと、
理屈ではなく身をもって実感できたせいかもしれません。

今年も「最近は何か作ってる?」と友人に訊ねられる季節になりました。
今年は何も作れていません。。。
来年は何か作ろう。

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